Western Electric 639A/B

アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク

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La Jazzより

Western Electric 639と言えば、その重厚な見た目から「鉄仮面」や「鳥かご」などの異名を持つビンテージマイクである。こちらのマイクは40Hz〜10,000Hzのレンジと6つのマイクパターンに切り替えることができる。

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古いマイクを資料の為にまとめているサイト MICROPHONESより

639Bはマイクにある小さなつまみを、精密ドライバーで回転させることで指向性をR(リボン/双指向性)、D(ダイナミック/無指向性)、C(カーディオイド/単一指向性)に変えることができる。さらに1、2、3のつまみは図を見る限り、スーパーカーディオイドなど、マイクの裏面のかぶり具合を切り替えることができる様に見える。

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Western Laboより

639AにはR,D,Cのつまみしかないようだ。

freqそしてこちらがそれぞれの特性である。やや見づらいが、周波数の特性が50Hzから10,000Hzまでしか書かれていないことが分かる。

Wikipediaによると、アルテックは2005年にプラントロニクス社に買収されてしまい、現在は携帯音楽プレーヤーなどの分野で活躍しているそうだ。その前身がWestern Electricという主に電話機器メーカーを製造していた会社だった。このマイクの名はここからやってきたものと思われ、初期の製造は1940年代前半と予想される。NHK放送博物館によるとアルテック639B型マイクロフォンの横に(1949年)と書かれている。それが製造年なのか、導入年なのかは定かではない。

Modesto Radio Museumのサイトに行けば実際に録音された声を聞く事もできる。

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ほぼ同じ時期にRCAのリボンマイクRCA77DXが日本に入ってきた。この鉄仮面の音質も放送・映画界でも気に入られ、音楽録音にもどんどん導入されていったが、77DXも主流となりそれまで天皇の玉音放送などで使われていたAベロマイクの歴史が幕を閉じることになる。後の1954年頃から名門メーカーノイマンのマイクが登場し、音楽の音質が格段に鮮やかになる。

入手方法

お金を惜しまなければビンテージ品でさえも簡単に手に入る時代になってしまった。早速ではあるが、このWestern Electric 639を取り扱っている業者を見てみよう。

ヤフオク

1ヤフオク

ヤフオクで発見した639Bは29,8000円(2017.2.19時点)で販売されている。販売元はしっかりとしたビンテージ機材販売店LA JAZZである。

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LA JAZZ販売ページより

スタッフさんが書いているブログ~ビンテージな日々を読むとCES(ラスベガスで世界最大の家電見本市)に出店されていたスピーカーが沢山紹介されている。拠点はアメリカのロサンゼルスにあるようだ。

誠意溢れる文章には胸が熱くなる。動作確認もしっかりされているようで、Youtubeでスピーカーの音を録音した映像をアップしている。

パラゴンから鳴らしている音を集音しているようだ。他にも関連動画に様々なビンテージマイクでドラムを同時録音した音が聞けるものがあったのでついでに紹介しよう。

どれも個性的で素晴らしい〜

ebay

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ebayでは世界中から品物を購入することができる。こちらは初期の639Aの商品であり、639Bより価格がかなり低く112,89円+送料11,164円となっている。同ページにある639Bは169,243円だが残念ながら日本には発送できないそうだ。

ebayの最大のデメリットは、国によって発送していない所と言えるだろう。どうしても欲しい場合は、海外の友人を頼りにするしか無い。

ウエスタンラボ

3Western-Labo

1989年に設立されたWestern Labo Co.Ltd.はビンテージオーディオを中心とした商品を取り扱っている。販売価格は162,000円となっている。

注意点

私もいくつかビンテージ品に手を出したが、やはり販売元の管理状態によってコンディションは相当変わってしまう。購入する際はくれぐれも注意する必要がある。

それでも美しきビンテージサウンドが欲しければ、存分にこの道に浸かってしまおう。

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