よりみち散歩 #29 幻の珈琲豆を求めて
目次
吉祥寺のカフェ
古い表現をすれば、吉祥寺では石を蹴れば喫茶店に当たると言っても良いほど、カフェに溢れている。豊富な選択肢があることは良いことだ。お目当てのカフェが混んでいても、自分の中に行きつけの喫茶店マップを描いておけば、次の店、また次の店と散歩感覚で街をうねうね歩き回ることができる。そしてぶらぶら歩いているうちに、新しいお店と出会い、新発見をすることは吉祥寺では良くある。
個人的に好きなカフェはダイヤ街の東急よりにある「くぐつ草」である。
【お盆の営業のお知らせ】お盆も休まず営業しております。吉祥寺にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。心よりお待ちしております。 pic.twitter.com/5QsmRlXAlq
— くぐつ草 (@kugutsuso) August 11, 2016
ここはお酒も提供しており、夕食後珈琲を飲みたいときでも、まだ飲み足りない仲間がいる時でも利用できる。店内は洞窟のようになっており、奥にはスポットライトの様な緑色の空間が印象的である。
【雑誌掲載情報 CREAクレア 11】「喫茶店とコーヒーがそこにある幸せ」の特集に当店が掲載されております。当店名物のくぐつ草カレーが紹介されています。書店にお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/MnKLst8y3f
— くぐつ草 (@kugutsuso) October 8, 2016
この外の空間には客席は無く、インテリア・借景として空間を楽しまれている。珈琲も注文してから、豆を店員が手で挽いてくれるのでとてもおいしい。メニューは厚い木と革で出来ており、灰皿にもくぐつ草のデザイン(傀儡:操り人形がモチーフ)が施されている。注文から珈琲が提供されるまで少し時間がかかるので余裕を持って訪れると良いだろう。
吉祥寺の珈琲豆ショップ
吉祥寺のカフェに関しては吉祥寺ウォーカー等を手に取ればたくさん紹介されているのでそちらに任せることにして、今回は珈琲豆を追求することにした。
近年吉祥寺には珈琲豆をメインとしたカフェ兼コーヒー豆ショップが登場しているのでいくつか手短かに紹介してみよう。
ミカフェートアトレ
定休日:なし
ここは吉祥寺駅中アトレ1階の吉祥寺大通り側にあり、中でコーヒーを飲むことも可能。ボトルに入れられた豆を販売しているのが特徴的である。(もちろんボトル意外もある)
そして、GrandCruCafe(グランクリュカフェ)と題した、高級豆も取り扱っている。
やや値段は高めだが、クオリティを求めるのであればはずれはないお店である。他にもコーヒーソフトクリーム(400円)などがあり、豆というよりはカフェ色が強い場所である。
ROASTER CAFE ぷらす90℃
定休日:火曜(火曜が祝日の場合は営業し、翌日の水曜が休み)
吉祥寺中道通りを進み、列ができるラーメン屋「一圓」の角を曲がるとこの店がある。この通りの突き当たりには藤村女子がある。他にも有名なカレー屋「まめ蔵」もあり、一見人気(ひとけ)が少ない通りだが、人気店にはお客さんが並んでいる。大行列にならない所がこの街の良いところだ。
店内に9席、店頭ベンチも4名まで使用可能となっており、コーヒーのお値段は280円からという最強クラスのコスパで本格コーヒーが楽しめるお店である。
以下は ぷらす90℃ の公式サイト(2017.1.21現在)のものであるので、参考までに見てみると良いかもしれない。
コーヒー道具も一式揃えたいときにはアドバイスも聞けて非常に良いお店である。Facebookもやっているので、そちらも確認するとより店内の様子が伺える。
余談だが、私は今は無きコーヒー・ヒストリー(神戸珈琲)というお店で豆と道具をいつも購入していた。閉店してしまった現在は、ネットで神戸珈琲から豆を取り寄せるほど虜になってしまった。珈琲好きにとって吉祥寺は恐ろしい街である。
ライブコーヒー 吉祥寺店
定休日:なし
吉祥寺末広通りにあるヤマダ電気LABI吉祥寺のすぐ隣にお店を構える。ここはとにかく豆の価格が安いと評判であるが、味に関しては舌の肥えたお客さんからは様々な意見がある。とはいえ、チェーン店のコーヒー豆から抜け出してみたいという人には丁度良いお店と言えるだろう。いきなり高い豆を買うことは私もお勧めしない。というのもいきなりコーヒーをうまく淹れられるとは限らないからである。何度も淹れて初めて自分の好みが分かってくるものなのだ。
さて、ここも豆を販売しているが店内にも客席が9席ある。壁にはLIVEと書かれた絵が飾ってあるのが目印である。Facebookも定期的に更新されている。
朝も7:30から営業しており、朝カフェ・テイクアウトもできるのでちょっと早起きして楽しむこともできる。実はチェーン店で、月島・築地・秋葉原にも店舗がある。
珈琲散歩
定休日:水曜・隔週火曜(※要確認)
こちらも”ぷらす90℃”から比較的近い、吉祥寺中道通りにある自家焙煎珈琲豆・カフェ併設店である。ここではあらかじめお店が用意した豆を購入することもできるが、自分の好みで豆の煎り具合を指定することができる。混んでいなければ15分程で焙煎は終わるが、混んでいると時間を指定されるので再び受け取りに行く必要がある。
調べる限りでは公式ツイッターやFacebookはなさそうなので、詳しい写真等はTwitterの検索に[吉祥寺][珈琲散歩]と淹れると色々な投稿による情報が得られる。吉祥寺も検索に入れないと、珈琲を飲み歩く意味での「珈琲散歩」がヒットしてしまうので、注意が必要である。
珈琲散歩の外からは焙煎している様子が見られる。それは街のパティシエ、そば屋の麺打ちの様に見ていて飽きない。個人的には深煎りされたシティ・フルシティの豆がお勧めである。
珈琲の味を超えた豆
個人的に利用したことがあるお店を4つ紹介したが、これらの豆はどれも個性的で大変おいしいものばかりだ。各々の予算や好みに合わせた豆選びをしていただけたら幸いである。
だが、人間の欲望は時に一線を超えてしまうことがある。
吉祥寺珈琲
吉祥寺珈琲は、厳密には練馬区に位置している。吉祥寺通りをまっすぐ15分~20分程進むとお店に到着する。
ここには想像を超えた珈琲豆があったのである!!
つづく