【Arduino】バスケットにArduinoを仕込む
寄せ植えに装置を忍ばせる
まずは、寄せ植えにうまく装置を「自立」させる必要がありました。これには以前紹介した、フラワーアレンジメント用の素材であるオアシスデラックスを包丁でお豆腐のように切るところから始めました。
バスケットが円形なので、周辺はなんとなく三角っぽく切り、うまく空間を埋めて行きます。そして、Arduinoのケース兼スピーカーの筐体となるDPケース カプセル型 透明がぴったりはまる隙間をうまく作り出しました。この型をベースに、装置の配線を進めて行くことになりました。
配線について
今回の配線はWave Shieldでつなげられる6本のアナログピンのうち、4本使ってみました。GNDは全てまとめてハンダ付けをして共通にしました。言葉にすると簡単ですが、図と共に細かく見てみましょう。
上の配線は最も簡単なボタン接続例です。今回のプレゼントはこのボタンを3つと、水センサーを1つ導入してみました。
図は、fritzingという無料アプリで配線しました。このアプリがあれば、ある程度の内容までシミュレーションできて非常に便利です。パーツを検索して、ヒットするものがあれば、そのシールドを図に導入することもできます。
しかし、私が使っているadafruit製のWave Shieldは発見できませんでしたので今回は簡単な紹介までにとどめておきます。
さて、話を戻しましょう。ボタンを押して、GNDとアナログピンを触れさせることでWave Shieldが音を鳴らします。Arduinoを手に取ると分かりますが、GNDは2つしかありません。3つ以上のボタンを導入するにはGNDを使い回す必要があります。
ボタンの上と下の足は分離されています。上と上・下と下の足は接続したものが通っています。つまり、GNDを繋げば、もう1つの足でスルーして使い回すことができるのです。
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秋月電子では1個10円で販売されています。 これを利用して、スイッチのGNDを連結させて行きます。電子工作のテスト段階ではブレッドボードを使えば良いので、さほど難しくありません。しかし、これを濡れるリスクのあるお花のバケツに忍ばせるにはとてもブレッドボードを使える環境ではありません。
今回は各スイッチのケーブルを途中でまとめてはんだ付けしてしまいました。
この様に配線したい時に便利な線材はこちらの平行線というものです。
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二色の線がくっ付いており、指で単線に裂くこともできます。裂いても外側のゴムはちゃんとついてます。電池やLEDなど極性があるものを利用する時に識別しやすく便利です。今回はこの平行線をつかってボタンを3カ所にちりばめました。
ボタンについて
先ほどご紹介したタクトスイッチでは少し小さすぎた為、少し大きめの物を購入しました。これの透明フタの変わりにきのこの置物を接着剤で貼付けてみました。
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これできのこのスイッチが完成です。分かりやすくボタンのままの物を1つ用意し、バスケットの分かりづらいところにも秘密のボタンを用意しました。そして、お花に水をやると反応する、水センサーも導入したのです。
この迷路の様な基盤に水がつくとAnalogピンに信号が行きます。
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これをこっそりと植木の中に寝かせました。問題点としては、一度作動してしまうと、乾燥するまで作動しっぱなしになるところです。スイッチを導入した理由はそこにもありました。この雨検出器には、小さなプラスドライバーで作動する感度を調整することができます。非常に便利なのですが、取扱説明書が無く、基盤も中国語や大文字の英語の略称が少し書かれているだけで自分で試行錯誤する必要があります。電子工作をやるとどんどん機械に強くなる気がしていきます。
Arduinoから5Vの電気を供給します。これはArduinoを駆動している電池から使われて行きます。
サイズは全く違いますがざっと、こんな感じになります。
それぞれのボタンと水センサーで流れる音楽を振り分けました。これでプレゼントのシステム関係は完成が見えてきました!!音楽はProToolsというDAWを使って音を編集して行きましたが、フリーアプリでも簡単に作業ができることと思います。
次回は、少し細かい作業ポイントをご紹介します!!