Inter BEE 2016のざっくりまとめ
Inter BEEとは
International Broadcast Equipment Exhibitionを略してInter BEEと呼ぶ。ここには文字通り放送機器展のお祭りが年に一度、三日間行われる。開催場所は幕張メッセで、機材オタクにとってはありがたい祭典なのである。
放送機器を中心に機材が展示されており、映像技術、カメラ、照明、音響という区分がされている。
基本的にはBtoB(企業間取引/Business-to-Business)であり、放送業界の社交場となっている。ここでめぼしい機材をみつけたら資料をもらい、会社に持ち帰って検討するのが一般的な流れだろう。膨大な展示ブースは会場pdfで確認できる。開催終了後は60頁超のデジタルカタログにまとめられて公開されるので、行けなかった人はこれを読むこともできる。
実際に見に行くには事前登録をするとスムーズである。所属会社名およびフリーランス等必須記入欄を埋める必要がある。登録を進めるとA4サイズを4分割にしたバーコード付きのpdfが登録したメールに発行される。事前にプリントアウトして、切っておくことで速やかに会場に入ることができる。
会場の入口
会場内には巨大なモニターがありNHKが開発している8Kも展示されていた。
映像部門
パスチェックを済ますと、まずは映像部門の展示フロアから散策が始まる。最も目を引いていたのはVRの体験コーナーであった。コンテンツとしてはまだ不十分でニコニコ超会議には劣る。だが今後コンテンツが増えて行くことは必至であろう。やや先端的な技術である為、業界からは敬遠されがちであるが、テレビ業界が行き詰まりつつある今では最も伸びしろがあるコンテンツである。
内容もFODプレミアム アイドル水泳大会が見放題 と銘打っている。だが、正直申し上げるとしっかりしたコンテンツで驚かされた。
レンズを覗くと映像が広がる。センサーと動機することで頭の角度を認識し360度の映像をインタラクティブに見ることができる。
左右にはスピーカーが内臓されており、これもサラウンドレコーディングされていて見た方角に合わせた音場が生成される。
映像はドコモのギャラクシーから投影されている。
さもプールの中にいるような映像に浸る。芸も細かく、下を覗くと水中から見た景色も見ることができた。近未来と同時に現実味を帯び始めている技術である。他にもヘッドギアタイプの映像・音声装置も展示されていた。
既に販売されているものであるが、こちらはサラウンドではなく映画などフィックスされたメディア向きのデバイスである。VRゲームも徐々に市民権を得てきた現在では、もっとガラパゴス化が期待される。
大型のスタジオカメラを支えるのはドリーというタイヤ付きのスタンドである。
ガジェット寄りになるが、このようなスマホに対応した機材も展示されている。
カメラで動画を撮影する際に重宝されるアームも展示されている。カメラと言えば運搬する為のカバンも大切な機材である。
トランク型からキャリーバッグサイズの機材も展示されている。
映像コーナーということもあり、様々なデモンストレーションが展示されていた。こちらは耐水性のLEDライトである。
簡易照明はLEDが主流となりつつある。低電力に加え、熱を持たないことが最大のメリットだ。歩き回ったら一休憩する場所もある。
ここではコーヒー等を無料で頂くことができる。
私が主とする目的は音響関係であった為、映像に関してはここで紹介を終えることにする。
次回はマイクを中心に音響機材を散策していく。