よりみち散歩 #16 井の頭線吉祥寺駅のニオイ

京王井の頭線吉祥寺駅について

井の頭線吉祥寺駅は京王電鉄鉄道路線で、もともとは小田急電鉄と同じルーツを持つ帝都電鉄であった。京王電鉄となったのは1998年のことである。1993年8月1日にできた当初は、井の頭公園駅から渋谷駅までしか通っていなかった。翌年1934年4月1日にようやく吉祥寺まで開通した。現在では毎日数十万人が利用している路線である。

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2010年の井の頭線吉祥寺駅

その昔、井の頭線側の吉祥寺駅一帯には京王吉祥寺駅ビルがあった。1970年に完成された当時はターミナルエコーと呼ばれていた。後に「幽霊ビル」と呼ばれることになるが、それは幽霊が出たからというわけでは無く、1970年代後半にビルの賃貸料が値上がりし、それに反対したお店がどんどん退去していったため、ガラガラになってしまった様子から名付けられた。

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出典:Wikipedia 京王吉祥寺駅ビルより

その後、まだ手芸などの認知度が低かった1996年にユザワヤが開店し、いきなり日本最大級の手芸ビルとして君臨することになる。私も学生の頃は意味もなく上のプラモデルコーナーに行ったり、模型コーナーに幾度となく足を運んだ記憶がある。一階には観葉植物や巨大なぬいぐるみなどが展示されていたような気がする。お客さんは主婦などが多く、連日賑わっていた。惜しまれながら老朽化の為、2010年に閉店しビル全体の工事に入る。
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2014年からはキラリナ京王吉祥寺と名前を変えているが、現在のユザワヤは同ビルの8,9階に規模縮小して店を構えている。

吉祥寺駅ホームのニオイの根源を探る

いよいよ本題に入る。

井の頭線ユーザーであれば、誰しもが一度は経験したのではないだろうか?あの濃厚な豚骨のニオイである。snap#16-10

このニオイを辿るとどうやらこのあたりから強く感じられる。snap#16-12

どうやらこの通気口(?)から臭気を感じる。

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【吉祥寺駅】の看板の両側に通気口のようなものがある

このあたりから臭ってくるのだが、風向きや温度によっても感じ方は変わってくるようだ。何れにせよ、この反対側にきっと根源があるハズである。早速調査を開始しよう。

井の頭線の高架線下

早速改札を抜けて、階段を降りる。snap#16-9

ここもすっかり綺麗になってしまった。開発される前はこの左手の高架下に赤い提灯の博多とんこつラーメン屋(なんと言う名前だったか忘れてしまった)に、移転する前のぶぶかもあった。この二件が無くなった今、臭いの原因はそれでは無い。向かいの道にはボアという古き良きケーキ屋・喫茶店があった。まだお店の看板が残されている。

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さて、話しを戻そう。少し進むと、吉祥寺大通りに差し掛かる。ぱっと見る限り、この道路から臭気が運ばれるとは思えない。一度迂回し、偵察することにした。

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吉祥寺大通りを右手に曲がると、突き当りに東急REIホテルに差し掛かる。ちなみにこちらのホテルは一泊およそ1万3千円程のお値段である。ここから高架線を辿ることにした。

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改装工事があり、今は駐輪場となっている。その昔は「ビックマリオ」と言うファミコンやスーパーファミコンの新中古品を扱っていた狭い店があったような気がする。閉店間際にゲームギア本体とソフト10本を3000円程で買った記憶がある。折角なので探し出したら懐かしいソフトだけが出てきた。どうやら夢では無かったらしい。

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それはさておき、ここの隙間がどうやら怪しい。

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覗いてみる

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この隙間が駅のホームとの唯一の接点である。となれば、反対側に行けばこのニオイの主がわかるかもしれない。

ニオイの主を訪ねて

ぐるっと周り訪れてみると、豚骨臭の選択肢は少なかった。

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この一角にあるニオイそうなお店は2件しかない。1つは麺屋 勘九郎。

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ここは見た目とは裏腹に、ジャズが流れるおしゃれな店内であり、二郎インスパイア系だそうだ。私はまだ訪れたことがないので、今後食べてみようと思う。入り口を見た限りは、例のニオイはしてこない。ここではなかったか…隣りのラーメン屋を見てみることにする。

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綺麗な店の入り口からは想像出来ないほど、入り口に近づけば近づく程、あのニオイがやってくる。間違い無い。ここである。

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ここは吉祥寺にいくつかある家系ラーメン屋の1つ「洞くつ家」である。洞窟だからかコウモリのイラストも添えられている。それではこれからあのニオイの正体に体当たりすることにする。

追記:2016年5月頃まで二郎インスパイア系ラーメン屋の郎郎郎(さぶろう)というお店があった。これを考慮すると、ニオイの力は半減したのかもしれない。

洞くつ家のラーメン

店内にはあのニオイが立ち込めるが、しばらくすると慣れてしまう。

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お店にはコンスタントに客が入ってくる。女性だけのお客さんもいる。今回はスタンダードに普通のとんこつラーメンを頼むことにした。食券は入り口の自動券売機で買う。家系では恒例だが、麺の硬さや油の量等を店員に聞かれるが、全て普通にした。

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麺が太いからか、出来上がるまでに少し時間を要する。その間にニオイがどこから出ていくのか探る。どうもここが怪しい。

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この排気ダクトから外に放たれ、狭い壁から井の頭線のホームにニオイがダイレクトに届けられていると考えられる。これで長年の謎と決着をつけることができた。そうこうしているうちにラーメンが運ばれてきた。

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ほうれん草も乗っており、しっかりとした家系である。スープも強烈に濃厚だ。あのニオイがダイレクト!!

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たまには家系ラーメンも良い。寒い中調べ回った後のラーメンは格別であった。温まるついでに珍しい調味料があった。

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生唐辛子というもの。マイルドに辛くなり美味しい。他にもすられた生姜などもあり、飽きさせない工夫は家系ならではの技である。店内の壁には漫画家の片山まさゆき先生等のサインも直接書かれている。snap#16-19

他にも色紙に入ったものもあったが、私が座っていた角度からは確認することが吉田類氏のサインなどもある。

ということで、井の頭線のニオイの正体を暴くことができた。駅では不快なニオイかも知れないが、立場が変わればこうも違うものなのである。駅から2分なのでニオイが気になったら、試してみてはいかがだろうか?

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