【Arduino】しゃべるぬいぐるみとその背景
皆さん体調を崩したりしておりませんか!? 私は秋のアレルギーで鼻がムズムズします!
ヨリミチ団です!
さて、満を持してテーマの一番の存在
ぬいぐるみをいかにして作ったのか、その経緯を説明しましょう!
そう、遡ること2015年2月某日…
まだヨリミチ団という名もない日の頃、我々は居酒屋でこんな話をしていました
団員A「そういえばY子の結婚式の余興、どうするよ?」ビールぐびー
団員B「まぁ、歌とか踊りとか?親御さんもいるしねぇ…」焼酎ちびー
団員C「そういえばY子、大学時代に落書きしてたよね..なんだったっけか、あの丸っこいやつ」
団員A「あぁ〜、あった様ななかった様な..」
団員B「あったあった!ペンタちゃん! ペンタゴンだよ!」焼酎空
団員C「あ、店員さんおかわりください、 あぁ、ペンタゴンか。じゃあそれを喋らせちゃったらどうなのよ?」
団員B「いいね!ムービーも作ろう!」
団員A「そうだね!じゃあ音楽もオリジナルにしよう!」
一同「グビグビ!ぷはー!」
ということで満場一致したのであった…
奇跡的に落書きをかすめた写真があり、そこからイメージを再構築することができました。
余興というものは往々にして、誰も気にもとめなかった過去に遡る作業が絡みます。
今回は幸運だったと言えるでしょう。
じゃあ作業を分担しよう、そうしよう。
ということで進行状況を取りまとめる人、人形を発注する人、装置を発明する人、音楽を作る人、映像を作る人、Y子の相関図を詳らかにする人
ところどころ兼任しながらこの大いなる素人のプロジェクトが始まったのであった。
そこで今までは装置を発明する内容をお伝えしてきました。
「オリジナルのぬいぐるみがしゃべる」
確かに検索すればヒットはします。しかし、ロットは1000個から!等といきなり面を食らってしまいました。
何事かと思えば、この世界はどうやら商売レベルの物がやり取りされていたのです。
これじゃあこっそり秘密のトラックとか入れづらいじゃないですか、
いや、そもそもぬいぐるみは1つでいいのです。
グーグル力に自信のあった私も、流石にアタマを抱えてしました。
しかしそこで思い出したのがちょっと前にやっていたCMです。
落書きをぬいぐるみにします…
確かそんな内容のCM..しかもGoogleの何かのCMの中の一瞬だった様な.
これが検索しても出てきません。
粘り強く調べた結果、見つけました。
エソラワークスさんでした。
他にもいくつかオリジナルぬいぐるみを受注してくれる企業はありましたが、基本的には商業目的となります。
エソラワークスさんは落書きを形にしてくれる救世主だったのです。
写真はイメージですが、これに色を塗って、大きさはだいたい50センチで横幅が大体40センチでできますか?
と素人丸出しな見積もりを送ります。
すると温かいお返事と金額が提示されました。
今回のペンタゴンのぬいぐるみは15000円でした。動画を見た方は気づいて下さったかもしれませんが、実は背中に特別にチャックも付けてもらいました。ここまで柔軟に対応していただけたのです。
カンパを募ることもできるのであれば、15000円は正直アリです。
そこに装置の材料代がざっくりとおよそ1万円〜1万5千円{(Arduino:3240円、WaveShieldkit:3088円、その他初期費用:ハンダゴテ1500円程度、雑費3000円程度..過去ブログにて詳細あります)初めて取り揃える方はもうちょっとかかってしまいますが}
およそ3万円で世界で一つのプレゼントができる ということを私はお伝えしたいのです。
しかも、
こだわればこだわるほど、極めてユニークに成長する拡張性を秘めております。
私は音を編集することが好きで、それが功を奏したことも大きかったこともあります。
万人ができることでは無いことは重々承知しております。
しかし、ひとつのモデルとしてお伝えしたかったのです。
今の世の中、やればなんでもできてしまうんだ そう確信した瞬間でした。
秋葉原ではDMM.makeが設立され、一般の方も3Dプリンターを指導を受けながら形にすることも容易くなりました。
光る靴のOrpheも非常に興味深いです。実は大学時代からこのno new folk studioのCEOの菊川さんと軽音部でご一緒させて頂いておりました。個性の強い先輩でしたが、まさかこのような方向性を見出すとは同時(約10年前)思いもしませんでした。
DMM.makeは定期的に見学会も開催しているので(要応募で約15名程度で締め切り)ご興味がありましたら是非ご参加ください。私も先日見学させて頂きました。本当にモノづくりは垣根を超えていることを痛感しました。
話がそれてしまいましたが、今は技術のプロとアマチュアが混ざり合っている過渡期です。
従来の生産工場は売れないものを作るわけにはいきませんので、必然的に受注という受け身をとる構図は理解できます。
しかし、今は一般人が こんなものを作ってみたい! という思いで、工場がいろんな知識人とコラボしてゼロから作ってみましょう!という能動的な動きにシフトしつつあります。これを所謂 スタートアップ と言います。
かつてのカンブリア爆発の様に、今は発明のカンブリア期です。携帯電話とブルーツースはどう繋がっているのか理論がわからなくても、ボタンひとつで出来てしまうことは誰もが理解しているところです。
その引き出しと面白いアイデアさえあれば、もっと充実したモノづくり体験をすることができるはずです。
私はこのぬいぐるみを作るにあたって、 振ると音が流れる までしか実現できませんでしたが、
その一歩先は、ぬいぐるみに仕込んだブルーツースと携帯を繋いで..
音楽が流れるたびにTwitterで
ペンタゴン:団員Aのメッセージが流れたよ♪
というのも面白いですね。
ささやかな楽しみのために、無駄に技術を使う。
こんなことが許される時代になったのです。
IoTの時代は何も家電だけではありません。
遊んでこそなんぼのものなのです。
ここまで読んで下さった皆様は、このぬいぐるみがどうやって出来ているのか興味を持ってくださっているものと信じております。
是非、今というチャレンジに恵まれた時代を大いに謳歌していただきたく思います。
当団ももっと頑張らねば!
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